「主体性」と「生の欲望」
「主体性(エージェンシー)」とは、自分の人生を自ら取り仕切っているという感じを指す専門用語であり、自分がどこにいるか知っていること、自分に起こることに対して発言権があるのを知っていること、自分の境遇を形作るそれなりの能力を持っているのを知っていることだ。
身体はトラウマを記録する 脳・心・体のつながりと回復のための手法 ベッセル・ヴァン・デア・コーク 著 柴田裕之 訳 P160
この部分は森田療法でいう「生の欲望」を発揮できている状態であると考える。よりよく生きていくために最小限必要なことである。こういうところで「生の欲望」が発揮されているかどうか確認することもできるだろう。また、会話に盛り込むことで「生の欲望」を引き出すこともできると考えられる。