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ダマシオの一次の情動と二次の情動

 ダマシオが考える情動についてもう少し説明させてください。ダマシオは情動を分類しました。一次の情動二次の情動、さらに背景的情動というのがあるのですが、ここでは一次二次の情動について説明します。

 

 

 

 一次の情動(生得的な情動)というのは、生体が生きるために必要な反応で、欲求と本能の表れ としています。例に挙げると、森田が悟った「死は恐れざるを得ない」というところではないかと思います。

  二次の情動(後天的な情動)前頭前野が関わり、今まで経験したものや、学習したものから生まれるのであるが、これが現われるのには前述の一次の情動を必要としている。すなわち前頭前野の傾性的表象の反応は、非意識的、自動的、不随意的に扁桃体と前帯状皮質に送られ、自律神経、運動システム、内分泌システムなどを特定のパターンで活性化する。それによって引き起こされた変化は、まず身体に作用して「情動的な身体状態」をもたらし、ついで辺縁系および体性感覚系にもどってくる。

 後天的な二次の情動も一次の情動の経路を使って情動を起こすのが特徴ということです。そして身体の変化を知覚するとともに、刺戟を起こした対象も併せて統合すると、個別の対象に感じる感情ということになります。

 すなわち、ある刺戟があった場合に非意識的、自動的、不随意的に身体が変化する。それは直観的感情となって脳に帰ってきて、自動化された信号として働く。それがその刺戟あるいは刺戟を起こした対象に対しての評価となる。これがダマシオのソマティック・マーカー理論です。

 つまり、ソマティック・マーカーは二次の情動から生み出された特別の感情であり、それらの情動や感情は学習により、つくられたものだということです。

 もっとわかりやすく言えば、あるものがあって、それに対する評価は考える前に身体が変化して、感情を感じて評価しているということ。

 

※この内容については第34回日本森田療法学会で発表した。

 

 

 

 

 

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