ブルーハーツと森田療法
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ブルーハーツと森田療法は似ているかという問題です。商業的にプロデュースされた作品なので、いろんな人が関わっているかと思います。歌詞だけをうんぬんしても意味がないことも承知で書いてみます。
泣かないで恋人よ
歌:THE BLUE HEARTS 作詞:真島昌利 作曲:真島昌利 一部抜粋
「あきらめきれぬ事があるなら
あきらめきれぬとあきらめる
あきらめきれぬ事があるなら
それはきっといい事だ」
「あきらめるなよ」とか「あきらめないで頑張れ」という意味の歌詞は多くのいろんな曲に使われていると思いますが、この恋人を慰める歌詞はまるで心理療法をしているような印象があります。
森田療法の『あるがまま』の姿勢に一致して、ある先生が「その気持ちを大事に持っていきましょう」と言っているようです。あきらめられないのにそれは「いい事」であり、決してネガティブではない。でも不自然な印象はない。もしかしたら「あきらめられない」のでやり続けて最後に勝ち取るようなことが起きるのかなとも思う。
いかがでしょうか?メロディがつくとまたこれが素晴らしくいいと感じます。
森田正馬全集第4巻 外来指導 対人恐怖よりP49
あきらめる事は出来ない。あきらめる事ができれば、苦痛でもなければ・欲望でもない。吾々は偉い人になりたい・金持ちになりたいと思って、あらん限り勉強する。各々分相当の標準を立てゝ、見きりをつける。之は理知的の判断であって、欲を捨てるのではない。其証拠には、一万円の財産が出来れば、二万円にしたくなり、「欲の袋には底はない」といふ風に、財産が増せば増すほど、欲は強くなるのが、普通の人情である。