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モンテッソーリ

 森田正馬がモンテッソーリの考え方を森田療法に採用し、自発性や意欲を引き出す治療をしたことが知られている。

 モンテッソーリはまた下記のように著している。

 この段階では、散歩の目的は子どもを歩きまわらせようとするところにあるのではないことに留意しなければなりません。彼は観察や探求のために自発的に歩く観察家または探検家とみなさなければなりません。

 自然との接触、つまり自然を観察し探求することは、正しい思考の形成や真の知識の獲得に必要なことです。私たちがこれまでにふれてきた歩行は、公園や野原に於けるのと同様に、町角や市場においてもおこり得るものです。それは、文明の新しい状況によってひきおこされる欠陥をある程度おぎなうでしょう。私たちの子どもの家に用意されている状況は、自然法則にしたがって子どもが発達するような計画をたてています。
 真の知識とは、現実の直接的な知識のことであり、進歩のすべての段階において、事実や知識を検討し確かめるために自然へもどる必要があります。自然にもどっていくということは、種の保存のためにそこにある本能や衝動を再び目覚めさせ生き返らせます。

 子どもの何を知るべきか モンテッソーリの教育 子どもの発達と可能性
 M・モンテッソーリ 著  林信二郎・石井 仁訳  P131~134

 つまり、自然との接触が、生物としての種の保存のためのあるべき本能や衝動を生き返らせるということ。

 言い換えれば、「生の欲望」すなわち生きていくことに「あるがまま」であることを自然が再確認させるということなのだろうか?

 散歩も、ただ惰性であるくよりも、自然の中で、自然の変化を楽しみながら、歩く方が、元気になるのだ。

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