境界線
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ある日測量会社からの手紙がメールボックスに入っていた。自宅敷地を含め地区一帯の測量をするので、庭の立ち入りを許して欲しいという内容。ついては許可してもらえるならこの書類に署名・捺印が欲しいとのこと。ちょっとした違和感を感じたが、署名・捺印した。
後日また書面で連絡があった。測量したところ現在ある境界標が違う位置にあるので確認して頂いたら、署名・捺印が欲しいとのこと。
「えーっと、道路に面している境界については以前と変わりありませんと書いてあるが・・・見づらい(慣れていない)測量図だな・・・ん?・・・裏の方の境界標がこっちの敷地が小さくなるよう変わっている!!!」
「しかしこの書き方なら、敷地面積が小さくなるようになることを、説明なくして、素人でこの図面だけでしっかり見て理解できる人はいるだろうか?」
弁護士さんに相談すると「無視していい」とのこと。でも、
これって心理学でいうイエスセットの変法では?
庭の出入りを認める→署名・捺印
境界標の位置の確認→署名・捺印
最終的に境界標の変更の許可→署名・捺印(ここが目的)
特にこれが問題だと思うのが、日本人の人生の区切りで使う署名・捺印という行為を組み込んでいること。ちょっとずるいような気がする。