HSP
「鈍感な人」の反対語はたぶんHSP(Highly Sensitive Person)である。
敏感なことから、森田療法でいう「とらわれ」やすいとも考えられる。
HSPの本を読むと、森田療法と重なる部分も多いという印象がある。
憂鬱な気分になると、自分自身のことや将来の可能性について、ネガティブに考えてしまいがちです。誰しもネガティブに考えると疲れます。そして、疲れていると、よりネガティブに考える傾向があります。こうして悪循環に陥ってしまうのです
鈍感な世界に生きる敏感な人たち イルセ・サン 著 枇谷 玲子 訳 P107
努力し続けるのをやめて、ありのままの自分でいることが許された経験をすれば、自尊心を取り戻せます。基準を下げることで、豊かな人間関係を築けるようになるでしょう。こうして、あなたは好循環に入っていくのです。
鈍感な世界に生きる敏感な人たち イルセ・サン 著 枇谷 玲子 訳 P81
悪循環から抜け出すために
高い基準を設けてしまっているなら、その基準を下げることが非常に重要です。そうしないと、いずれいっぱいいっぱいになってしまいます。
自分の行動のルールにフォーカスしたら、あとは練習あるのみです。
それらのルールを破ることで生じると予想される惨状はたいていの場合、現実のものとなるでしょう。しかし、高い基準を満たせなかったという経験をするたび、完璧主義の度合いは弱まり、肩の力が抜けていきます 。(恐怖突入、努力即幸福)
鈍感な世界に生きる敏感な人たち イルセ・サン 著 枇谷 玲子 訳 P80~81