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防衛モードと探検モード

 社会交流システムがうまく働いていると、防衛反応が抑制され、私たちは落ち着きます。そしてお互いに抱き合ったり、目と目を見合わせたりして、良い気分になります。しかし危険が増すと、二つの防衛システムが優先順位に沿って発動します。危険を察知すると、私たちの交感神経系が主導権を握ります。そして「戦うか/逃げるか」という動きを可能にするために代謝を上昇させます。そして。もしそれがうまくいかず、安全が保障されないと、私たちは無髄の古い迷走神経を発動させて、シャットダウンします

ポリヴェーガル理論入門 心身に変革をおこす「安全」と「絆」 ステファン・W・ポージェス 著 花丘 めぐみ 訳 P49~50

 有髄の副交感神経が作動しているときには、「気分がいい」「安心」しているとき、その時には『探検に出る』ことができるようなモード。危険が増すと、交感神経が働き、「闘争/逃走」を選択する防衛モード、さらにそれがうまくいかないとき、最後に無髄の副交感神経によるシャットダウンモードになる。

 このブログでも、『原始人の話』で似たようなストーリーを考えたが、探検に出るためには、安心感があったほうが出やすい。それには周囲、環境が適していたり、社会交流システムが整っていることがあればよい。しかし、森田療法では、コインの裏表の関係で、探検に出てから、その環境でも探検が可能であることを知るようになる、もしくは慣れるといった面があると思う。

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